外構にはいくつかのスタイルがあります。それぞれ特徴が異なり、メリット・デメリットがあるので、エクステリア選びの参考にしてください。
2-1.クローズドスタイル
クローズドスタイルは、ほかからの視線を遮り、プライバシーを重視した設計です。防犯にも高い効果を発揮し、洗濯物なども覗(のぞ)けないようにできます。門構えやフェンスを装飾性の高いものにするだけで、高級感と重厚なイメージにすることができるのです。
家を外壁で覆ってしまうため、狭い敷地では圧迫感を抱くこともあるでしょう。侵入者があっても、ほかから死角となって発見が遅れるのがデメリットです。
クローズドスタイルにするときは、防犯センサーなども同時に取りつけるようにすると安心でしょう。
2-2.オープンスタイル
門を設けず、開放感を演出できるのがオープンスタイルです。敷地を広く感じることができ、通気や日あたりも良好になります。外構工事費用も少なくて済み、ほかからも侵入者の存在に気づきやすいのです。
とはいえ、開放的であるがゆえに侵入しやすい環境であることは否定できません。ほかから家の中を見ることができやすいため、プライバシーを重視している方には避けられる傾向があります。門やフェンスがないため、お子さんやペットの飛び出しには注意してください。
2-3.セミクローズドスタイル
オープンスタイルとクローズドスタイルの両方を取り入れているのが、セミクローズドスタイルです。開放的な部分と閉鎖的にする部分とを設けることができ、バランスのいい家にすることができます。
たとえば、隣の家や浴室周辺はクローズドスタイルに、カーポートやテラス付近はオープンスタイルですっきりと仕上げるイメージです。
セミクローズドスタイルは入念にデザインすることが求められます。家との統一感を出し、周囲との調和も必要です。エクステリアプランナーとしっかり打ち合わせをすることが失敗を防ぐコツでしょう。